そうだ、猟をしよう

2019年1月12日

獣害防止策

私が狩猟をしようと思ったキッカケのお話

季節は冬

この日は寒い冬空の下で獣害防止策の基礎工事をしていた。

鹿や猪だけでなく、猿にも悩まされている滋賀県の某山里では、ただ網を立てただけでは獣害を防ぎきれない。
猿は容易に柵を乗り越え、民家や田畑に入ってくるため、猿も防ごうとするならば上部に電気柵も付けなければならないのだ。

電気柵を使うためには当然ながら上部な支柱とそれを支える基礎が必要だ。

下の写真はその基礎づくりを複数の業者で分担しながら何キロにも渡って作業している現場だ。

獣害防止策

 

田舎の現状

田舎は少子高齢化で年寄りしかいない。
そして空き家も多い。

若い層はみんな出ていき、ほんの一部が残るのみだ。

害を加えてくる人間が少ないので野生動物は気軽に入って来られる。
それが本来の姿かもしれないのだが、農作物や食料を動物に奪われるのは現代の人間からしても死活問題だ。

それでもこんな現状では大した対策ができない。

「人間の方が檻の中に入ってるんですよ 笑」と、この辺りの人は言う。

畑ごと檻のように囲うのが手っ取り早いのだ。
みんなで足並みを揃える必要もない。

それでも広大な農地を全て囲う訳にも行かず、結局の所お役所頼みなのだ。

今回の工事も市の農業振興課が発注者だ。

 

山から声が

昼過ぎ、1キロぐらい進んだ所にある集落の墓地を超えたあたりで、川の向こう側の山から声が聞こえた。

「おーい、おーーーい」と何度も

 

誰か遭難したんだろうか?

崖で誰か落ちかけているのか?

居合わせた数人と山を見ても特に人影は見えない。
しばらく見てると下の道路に白い車がゆっくり走っているのが見えたりもした。

意味がわからない。

 

しばらくすると静かになった。

何だったんだろうかと話していると、15分後くらいにまた聞こえた。

意味がわからない。(2回目)

 

「おーい」だけなので、助けを求めてるわけでも無いようだし、人を探しているわけでもなさそうだ。

意味がわからない(3回目)

 

よくわからないので、ほっておいた。

 

立ち話で

私以外にももう一人工事を手伝いに来ている人がいた。

瓦屋のオッサンだ。
パット見いかつくて頑固そうだが、性格は穏やか。

親父さんは猟師をしているそうで、夜な夜な「カチャ…カチャ…」と弾を作る音が聞こえるそうだ。

柵の効果や維持について話していると、「撃つなり罠を使って獲ったら良いんや、親父かてそれで結構稼いどるらしい。」とも言っていた。

ちょっとした驚きだった。

それまでの狩猟のイメージはというと、ゴルフのような金のかかる趣味や、伝統的な文化体験のようなものだと思っていたが、多少の収益性もあるようだ。

「あれ、猟師として生活できている人が身近にいた!」
それが率直な感想だ。

 

一度考えたものの…

実は狩猟自体には興味があり、4年前(平成27年)には個人的に狩猟読本を滋賀県猟友会から取り寄せて買って見たりもしていた。
だが免許を取ったりはしていない。

取ったところで実際に猟をするイメージが浮かばなかったり、猟期が冬だけと短かったり、免許に3年間の有効期限があったりと、興味はあるものの行動に移すにはハードルが高いと感じたのだ。

親戚に罠の免許を取った人がいるのだが、話を聞くとなんだかめんどくさそうだった。
罠に掛かった動物を殺したり、解体するのがすごくハードルが高いもののように感じていたのだ。

もちろん銃は多額の費用と手間がかかるので容易に持てない代物だと思ったので最初から検討さえしていなかった。

 

興味の再燃

思ったよりも身近に猟師が居るようなのですごく興味が湧いてきた。

調べていると滋賀県も多少の補助はしているようだ。
最初にそこそこ費用はかかるが報奨金がいくらか出るなら金銭面もなんとかなりそうだ。

このように柵を作るだけでなく、獲って対策ができれば困っている地域のためにもなる。
そんな貢献要素も持っている。

事業とまでは行かなくても良いから一度やってみたいと思えたのだ。

 

ただ、いきなり免許だ登録だと進めるのも何なので見学に行きたいと考えた。

瓦屋のオッサンの親父さんはあまり家族間の会話が多くないようなことを聞いたので最後の候補とし、数少ない知り合いを当たって猟師の知り合いがいないか探してみることにした。

 

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