ロールクリンパーの話

2022年6月10日

ロールクリンパー

スラッグ弾のハンドロードではロールクリンパーがよく用いられます。
何種類か集まったのでメモがてら書いていきます。

 

使い方

ロールクリンパーはボール盤やハンドドリルの先につけてショットシェルの先端を加工する先端工具です。
回す工具はどちらでも良いです。

電動工具無しで使うタイプもあります。
12番用の金具がついていますが、付替えで410番もクリンプ出来ます。

手動 ロールクリンパー

使い方は単純で薬莢に火薬や弾頭を順番に詰め、最後にクリンパーをガーッと当てると

サボット リロード

このように市販の弾みたいになります。
薬莢の先端に薄く油を塗ってから巻くとよりきれいに巻けます。

スラッグ弾やサボット弾ではロールクリンプするのが一般的です。
理由は色々ありそうですが、一番は散弾との間違え防止というとこでしょうか。

スラッグ弾をチョークのキツイ銃で撃つと危険です。

 

種類

メーカーごとに若干違いがあります。

例えばこれはBPIの410番用のロールクリンパーです。
廉価版なので突起は1つです。

410番 ロールクリンパー

こちらはロシア製の安いクリンパー
1個買って送料込みで1,200~1,500円でした。

アルミ製のようですが突起部が3箇所あります。

ロシア製 ロールクリンパー

こちらはロシア製の高級クリンパー
1個4,000円もします。

ステンレス製で突起が3箇所
出来栄えは素晴らしいです。

ステンレス製 ロールクリンパー

 

突起の数と出来栄え

いろいろ試した結果、突起の数が2個以上あればキレイに巻きやすいです。
4個かそれ以上になると圧力が分散してうまくいかないのではないかと考えられます。

口巻機

BPIでも安いのと高いのがあり、高い方は突起が2個ついているだけで値段も倍くらいです。

あとは薬莢との組み合わせで、どうしてもキレイに巻けないものもあります。
スタークリンプされてたら角が切れたり、分厚いと折り返せなかったりもします。

クリンパーとボール盤がちゃんとしたもので油を塗ってもキレイに巻けないなら薬莢が悪いです。

ちなみに私が使っているボール盤は下記の物です。

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そもそも海外ではスラッグ弾を作るなら「雷管付きの空薬莢」でハンドロードする方が一般的なようです。
撃ったあとの薬莢でリロードする事ももちろんありますが、精密射撃用ではなく散弾が多いです。

裏技として3インチ薬莢のスタークリンプの部分を切って2 3/4インチの空薬莢を作って巻いたら感動するほどきれいに巻けます。
日本の火薬屋もコンテナを埋めがてら雷管付き薬莢を輸入してくれたら良いんですけどね。

 

ウクライナ情勢の関係で輸入ができなくなってしまったので他は試せませんが、良いのが1個あれば買い替える必要もありません。

しばらくはステンレス製のを使っていきます。

 

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