狩猟免許のとり方

2019年11月1日

日本で狩猟をするためには銃の許可証と免許が”それぞれ”必要になります。
春から同時進行で進めると冬の猟期に間に合います。

免許の種類

日本では狩猟免許は免許は銃猟免許、罠猟免許、網猟免許の3つに分けられており、それぞれ方法とその対象が異なります。
銃猟免許はさらに1種と2種があり、空気銃だけなのが2種です。
表にするとこんな感じです。

1種銃猟免許 2種銃猟免許 罠猟免許 網猟免許
方法 散弾銃
ライフル銃
空気銃
空気銃 わな
対象 鳥獣 鳥獣

銃猟免許を持っているからと言って罠を使えるわけではないし、罠猟免許があるからと言って網が使えるわけではないです。
猟師自体が絶滅危惧種だと言われていますが、このなかでも網猟免許は本当に少なく真の絶滅危惧種だと言えるでしょう。

空気銃は銃のカテゴリーなので鳥獣となっていますが走っている鹿を撃てるほどの威力はないです。

 

免許のとり方

県が行う狩猟免許試験に合格すると免許状が交付され、秋に狩猟者登録を行うと狩猟ができるようになります。
免許試験は各県猟友会が委託されています。

年に何度か試験があり、その年の猟期に間に合わせたければ秋までに結果が出る日程が良いです。
しかし、もし秋に取ろうと思い立ったのなら最短の日程(秋出願・冬受験など)で受けたほうが慌ただしくないし、銃の申請も少しスムーズになります。

申請は各県の県事務所や猟友会で出来ます。
猟友会に接点がない人のほうが多いはずなので県事務所に行く方が確実でしょう。

 

勉強方法と予備講習

試験の約1週間前に予備講習があります。
これは試験を実施する各県の猟友会が主催するもので、試験内容は全てカバーできているので「講習を受けるとほぼ確実に試験に受かる」といえます。

この予備講習もあるので並程度の知能がある人なら講習前までに勉強する必要はないです。
私もこの講習を受けて鳥獣の写真を1週間ながめていただけで1種と罠の両方を一発で取れました。
多くの県で講習費用の助成があるようなので受けておいて損はないでしょう。

もちろん講習を受けずに受かる方法はちゃんとあります。
しかし一番ネックなのは銃の取り扱いに関する実技問題でしょう。

実技試験では銃の組み立てや点検などの実践的な問題が5項目ほどあり、すべてやり切らないと不合格になります。
試験では水平2連とポンプ式空気銃の無可動実銃が使用されるので、これらの取り扱い練習が難しいのです。

エアガンやモデルガンで練習するにも丁度いい銃はなかなかない。
銃身、機関部、先台を分離できる事ができる古式な銃は今や売られていないのです。
昔ので言えば中折式のデジコンターゲットハンターあたりが丁度いいのですが、オークション等でうっかり適法化前のを買ってしまうと銃刀法違反になりかねず、銃の所持許可に響いて元も子もないです。

猟師の知り合いがいれば何とか練習かもしれませんが、そこまでするくらいなら講習を受けたほうがずっと確実です。
中途半端な勉強法で落ちて半年~1年という時間を無駄にしなくても良いです。

何度でも言いますが予備講習をうけてから鳥獣の写真をながめるだけで受かれます。
それまでは勉強しなくていいし、参考書や教材はすべて不要です。

現在の情勢として狩猟者は減少の一途で、あまり増えていません。
罠だけは増えていますが年齢層は依然として高いです。
なので試験は一定数が受からなければならないので難しくできないのです。

 

試験から免許申請まで

思い立ってから免許を手にするまでの具体的な流れとしては下のようになります。
参考に私の時の日程も書いてみます。

決起(3月)

受験申請(6月前半)

講習申請(6月後半)

講習受講(7月)
↓(翌週)
試験受験(7月)

発表(8月)

免許証受け取り(9月)

日程さえ合えばかなり手軽に取ることが出来ます。
一般的な資格との違いは時間がかかることと、内容のレベルが高くなく簡単だということです。

 

猟期前に狩猟登録を

免許があるだけでは狩猟はできません。
鳥獣は有限な資源であり、保護や調査が欠かせません
そのため、狩猟税という税金を各県に納めて狩猟者として登録を受けなければなりません。

登録も猟友会でできますが、所属しないで登録する方法もあります。
損害保険をどこで入るかというだけの手間なのでその辺りは事情に合わせて考えてください。

何も知らないなら猟友会でまとめるのが楽です。

 

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