初めての猟銃選び

2019年8月2日

ブローニング マクサス

射撃教習を修了するといよいよ銃の所持許可申請に移れます。
当たり前ですが申請で最も重要なのは銃を決めることです。

初心者向けの銃といえば12番の自動銃

地域や用途で変わってきますが一番幅広く使えるのが12番(12ゲージ)の自動銃だと言っても過言ではないです。

自動銃というのはカタカナで言うところのセミ・オートマチックで、一発撃つと直ちに次弾が装填され、もう一度引き金を引くとまた撃てる銃です。
日本の法律上は薬室1発+弾倉2発の3発まで連射できます。

12番という口径は直径になおすと約18.5mmで、世界で見ても散弾銃用としては最も普及している口径です。
カタカナでは12ゲージでどちらで呼んでも正しいですが、日本では12番が一般的な呼びです。
日本では一番大きな口径で、他にはひと回り小さな20番と、もっと小さな410番があります。

弾の種類が最も多く、チョークの交換だけで、シカでもイノシシでも、カモやキジ・ヤマドリでも、カワウやサルの駆除でも、さらにはクレー射撃までほぼ全てに対応できます。

とりあえず色々してみたかったので今回は「12番の自動銃」で探すことにしました。

 

中古銃か新銃か

次に悩むところは中古銃か新銃かです。

程度の良い中古銃があれば良いが、こればかりは運です。
知り合いが手放すならそれを貰ってもいいです。

新銃にしておけば間違いないですが、山でぶつけたりすると凹む(銃床・精神共に)ので最初は慣れるために中古銃を選択するもの有りです。

しかし、そもそも12番の自動銃は非常に使い勝手が良いので、よほどのことがない限り手放さないようです。
なのでロクな中古が無い。
(ちなみに競技向けの上下2連は新品同様の中古が出やすいです。)

よく使って、長く持ち続けそうなら新銃が良いでしょう。
そんな考えから新銃を買う方針にしました。

 

とりあえずネットで見る。

猟銃選びの参考になるサイトはいくつか有り、新銃なら「SPORTS GUN」がそこそこ参考になります。
他にも日本の銃器メーカーである「株式会社ミロク」や銃砲店のHPを見て回るのも良いです。
ただ、ミロクのHPは激重な割に内容がスカスカなので細かいことは個人ブログを見て回るといいです。

探していくと良さそうなものがありました。

ブローニング マクサスブローニングというブランドのマクサス(MAXUS)という散弾銃です。
教習射撃はABSパッドの上下2連で肩が痛くて仕方なかったので反動軽減に魅力を感じました。

そんなわけで、これをとりあえずの第一候補としました。

 

銃砲店に見に行ってみます。

私の場合は県内には銃砲店が1軒しかなく、見たい銃も無かったので隣県まで見に行きました。

現物を見てるとシンセティック銃床がなんともオモチャっぽい。
木製銃床がなかったので試しに取り寄せてもらうことにしました。
※銃の取り寄せは気軽に頼んで断っても問題ないです。

シンセティックの銃床とはつまりはプラスチック製です。
色は黒が多いですが迷彩や白もあります。

シンセティックの利点といえば「傷を気にせずに山で使える」とよく言われますが、傷がつかないわけではないです。
硬いものが擦れると擦り傷ができるし、石に当てれば凹みます。
木よりも優れている点は「割れない」ということです。

黒いしエアガンぽいので一般人にはいくらか受け入れられやすいでしょう。
農道付近で持っていてもエアガンで猿を追っているのと何ら変わりません。

いろいろ考えましたが木銃床の現物を見て考えることにしました。

 

1週間後

もらったカタログを眺めながら待っていると入荷したと連絡が入りまた。
ウキウキしながら見に行くとキレイな虎杢(とらもく)のMAXUS ONEがそこにありました。

木銃床の良さはその木の多様性にあります。
多くの銃でクルミ(ウォルナット)が使用されており、高い銃ほど良い木目の材が使われています。
もちろん唯一無二です。

MAXUSには当時4種類あり、

・MAXUS ONE COMPOSITE
・MAXUS ONE
・Maxus Premium GR.2
・Maxus Premium GR.3

のうち、COMPOSITE以外は木銃床です。
銃を探す少し前にMaxus Premium GR.2は廃盤になってしまい、残りの3種類だけになりました。
製造業目線で木の使用割合を考えると上位グレードが廃盤になると下位グレードにも良い木が行きます。
そんな関係で良いのが回ってきたのかなと思えた。

・BROWNING MAXUS ONE

木の質感が良かったのでこれに決めました。

ここから先は銃砲店で異なりますが、今回は譲渡承諾書だけ書いてもらいました。
支払いは受け取りまでで良かったので、とりあえずまず書類だけ出し、チョークなどをどうするか考えながら手続きを進めることにしました。

ちなみに他の店では20%程度の頭金を払い、許可が下りてから残額を払うパターンが多いようです。

【後日談】
2019年10月から消費税が増税になるのでそれまでに払いました。
だいたいチョーク1本分くらい差額が出たので1本頼むことにしました。

 

おまけ

店の当たり外れもあるが何軒か回るとわかってくるでしょう。
在庫銃も値段も店ごとに違います。

シンセティックなら安さを求めてネットで買っても失敗はないです。
ネットで見た銃砲店が最安価なのですが、今回は木が良かったので見送りました。

安く買う方法としてはセールをチェックするのも良いです。
知り合いは射撃場のバーゲンセールでかなりお得に購入していました。

ネットだと故障対応が~、と言われるかもしれませんが新銃の散弾銃は普通壊れません。
初期不良は保証対応なのでどこで買っても同じです。

 

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