近隣でスズメバチの巣を駆除することになり、良質な巣が手に入ったので地元の猟師に料理の仕方を聞きに行きました。
スズメバチの巣
庭の生け垣に巣を作っていて子供が近づくと危ないということで駆除依頼がありました。
蜂の駆除業者としてPRしていた訳ではないですがご縁があったので請け負いました。
集塵機で親蜂を吸い取ること30分
直径15cmくらいのキイロスズメバチの巣が取れました。
中には幼虫や蛹がギッシリ
殺虫剤不使用なので食用も可能です。
しかしどうして良いかわかりません。
そこで、スズメバチが好きだというオッサン猟師がいたので持っていくことにしました。
調理方法(素揚げ)
調理は至って簡単でした。
蜂の子を一番美味しく食べる方法は素揚げです。
難易度的には鮎の塩焼きくらいなので書き記してみます。
step
1幼虫や蛹を取り出す
蜂の巣を壊していき蛹や幼虫をつまんで取り出していきます。
まゆを開けると蜂の成虫が出てくることもありますが、安全なので気にせず取り出していきます。
巣のカスなどが気になるなら粗目のザルや風で吹き飛ばして取り除きます。
step
2油を温める
揚げ鍋や中華鍋にサラダ油や菜種油を注ぎ、火にかけて温める。
煙が出る手前くらいの温度が良いです。
step
3揚げる
ドサッと入れて一気に揚げる。
step
4油を切って味付け
こんがり色付いたら新聞紙やキッチンペーパーの上に広げ、余分な油や粗熱を取る。
それと同時に粗塩をパラパラとふりかけて軽くかき混ぜる。
分量はお好みで。
step
5温かい内につまむ
揚げ物が一番美味しいのはやはり揚げたてです。
熱が冷めるまでが賞味期限なのでどんどんつまんでいくと良いです。
幼虫と蛹は柔らかいので同じくらい食べやすいです。
食味はエビから繊維質な食感を除いて香りも押さえたような印象です。
こちらは”ほぼ成虫”
エビフライの尻尾よりは美味しく食べれます。
こっちの方が好きな人もいるらしいです。
毒はないのか?という疑問
結論から言うと幼虫・成虫共に問題ないです。
幼虫と蛹にはまだ毒がなく、成虫に含まれる毒は油での加熱で変質し、残っていても胃液で分解されます。
焼酎漬けなどもアルコールで分解しているので大丈夫です。
効果について
蜂の子やスズメバチは貴重なタンパク源であると同時に、滋養強壮作用(精がつく)があるとして古くから食されてきました。
「いっぱい食べたら夜寝れんようになる」と言われているように「元気になる」そうです。
山にはそうした効能がある可能性がある素材がいくつもあるので自分なりに実験してみようかとも思っています。
バイタリティが上がると出来高もずいぶん変わりそうです。