狩猟のスタイルを考える

2019年3月10日

くくり罠

猟友会に見学に行ってみて大体のイメージが掴めてきました。
そこで、改めて自分がしたい猟法や猟の対象を考えることにしました。

狩猟の方法で考える

日本で可能な狩猟の方法は大きく分けて4種類あり、それぞれ免許や必要な手続きも異なります。

銃猟

散弾銃、又はライフル銃を使用する方法です。
個人で山に入る単独猟、グループで行う巻狩、鳥撃ち、罠の止めなど最も用途が多く、大~中型獣類、鳥類などの多様な猟に対応できます。

日本ではライフル銃の所持には散弾銃を10年間使用した実績が必要とされているため、まずは散弾銃を使用することになります。
ちなみに散弾銃であってもライフル銃に近い形状で1つの弾頭を発射できるものもあります。

どちらも殺傷能力が高いため購入や所持には公安委員会の許可が必要となります。
講習、教習、許可申請など手続きも多く費用がかかります。
※欠格事項に該当すると許可は下りません。

 

空気銃猟

中~小型獣、中~小型鳥類の猟が可能です。
鳥撃ちの場合は止まっているもののみ可能で、飛んでいる鳥は落とせません。
罠の止め撃ちもそこそこ大口径のハイパワー機でないと難しいです。

複数人でゾロゾロ行くと気配が大きくなるため数人か単独での猟が多いようです。

エアガン(エアソフトガン)ではなく、狩猟用に作られたエアライフルのため購入や所持には公安委員会の許可が必要になります。
散弾銃よりは手続きが少なく比較的持ちやすいです。

ちなみに威力は誰でも買えるエアガンが最大0.9J(ジュール)くらいで、空気銃は25~50Jくらいです。

 

罠猟

獣類のみを獲ることができ、鳥類を捕ることはできません。
箱罠やくくり罠を使用することで大~小型獣類まで幅広く捕ることができます。
罠は買うこともできますが構造は単純なので自作する人も多いです。

通常は生け捕りで、 殺す(止める)工程が必要になります。
撲殺したり、槍を使ったり、最近では電気を使用する方法も普及してきました。

※大きなイノシシの止め刺しは毎年怪我人が出ているので、なるべく銃を使用することが望ましいです。

 

網猟

網は罠ではなく網猟免許が別に必要になります。
罠とは逆で鳥類のみを捕ることができます。

獲物の体内に弾が残らないため食用には非常に適しています。
極めてマイナー。

 

獲物の種類で考える

日本では動物の種類ごとに狩猟の可否が決まっています。
令和元年は鳥類28種、獣類20種が認められており、年度単位で変更される場合があります。
※有害鳥獣駆除の場合はそれ以外の鳥獣も捕獲できます。

大型獣類

シカ、イノシシ、クマ

中~小型獣類

タヌキ、アライグマ、キツネ、ハクビシン、イタチ、テン など

中型鳥類

カモ、キジ、カラス、カワウ など

小型鳥類

ハト、ムクドリ、スズメ など

 

住んでいる地域に合った猟法

結局の所、これが最も重要です。

私の場合はやや山寄りの地域に住んでおり、軽トラで山に通うことも出来ます。
近隣に鹿や猪が生息しており、犬を使った巻狩も行われています。
鴨(かも)や雉(きじ)撃ちも時々行われているようです。

くくり罠

その反面、中~小型獣や小型鳥類は狩猟の対象とする文化がほとんど無いです。
アライグマやハクビシンだけは有害鳥獣駆除で獲るくらいです。

幸いなことに地元の猟友会もグループで活動しており雰囲気が良く、獲物も多く、猟場にも恵まれている事から、まずは装薬銃(散弾銃)で大型獣を獲る」ことにしました。

方針が固まったので免許や許可を取るべく行動を始めました。

 

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