日本を代表する春の味覚の1つであるタケノコ(筍)
掘るのは難しいように考えられがちですが掘り方さえ知れば誰でも簡単に掘れます。
一般的には唐鍬(とうくわ)と呼ばれる細い鍬で掘られるようですが、個人で消費する量ならスコップでも充分です。
ここではスコップで簡単に掘る方法を紹介します!
用意するもの
・スコップ
先の尖った剣スコが使いやすいです。
小さめでも構いません。
・土嚢袋など
入れば何でも良いです。
ビニール袋は破れたり蒸れたりするのでオススメできません。
タケノコの見つけ方
タケノコは成長しすぎると食べられません。(メンマにはなります)
しかし、成長しすぎたタケノコは「周囲にまだタケノコがある」という格好の目印です。
伸びたタケノコの近くをよく見ると、このように…
\ ポコン /と地面から顔を出してます!
(上の写真で少し育ちすぎですが、新鮮ならそんなに変わりません。)
もう少し探すと
こんなのや
こんな小さなものも
慣れるとこんなに小さなものも発見できます!
ちなみにタケノコ名人と呼ばれる人たちがどうやって探しているのかというと、底の薄い足袋や安い靴で地面を軽く踏みながら探しています。
足の感覚に自身がある方はぜひチャレンジしてみてください!
掘ってみる
では実際に掘ってみましょう!
まずタケノコの周りを軽く掘ります。
このように軽くで大丈夫です。
上の部分が見えるようにするとタケノコの向きが見やすくなります。
上から見るとタケノコの向きが見えてきます。
実はタケノコはまっすぐにではなく”曲がって”生えています。
このタケノコの場合は白い矢印の方向に曲がっています。
曲がっている方向からスコップを入れることで、根元の部分を地下茎から上手に切り離すことができます。
スコップは少し離れたところから曲がっている根本(矢印の側から根本)を狙って差し込みます。
※最初は遠めが無難です。
スコップを足で踏んでしっかり差し込み、クイッと掘り起こすと…
このようにコロンと上手に掘れました!
根がついているのが元までちゃんと掘れた証拠です。
浅いと途中で切れて食べられる部分が減ります。
タケノコは地下茎に沿って線上に生えています。
その性質を理解して全部掘ると竹林が必要以上に広がるのを防ぐことができます。
鮮度の保ち方
タケノコは掘り起こした瞬間から酵素の作用により「えぐ味」の生成が始まります。
これはタケノコ内部の酵素によるものなので、いち早く茹でることでえぐ味の生成を止めることができます。
鮮度にこだわっておられる生産者さんは現地で釜茹ですることもあるそうです。
もちろんすぐに茹でれなくても当日~翌日までなら美味しく食べれます。
その場合は乾燥・多湿・高温に注意しないといけないので、ダンボールなどに入れるよりも洗って野菜室に入れるのが良いです。
自身の土地・許可を得た土地で採取してください
他人の土地では勝手に取らないでください。
タケノコが伸び過ぎている土地であっても放置しているわけでは無い場合が多々あります。
自然に生やすことにより竹を利用したり、法面を保護したり、竹林を維持することもあります。
勝手に採った場合の罪
タケノコの場合は窃盗罪(刑法235条)にはなりません。
しかし、森林窃盗罪(森林法197条)が成立します。
未遂であっても処罰の対象となるので、見つかってから返しても法律上は罪になります。
採りに行くときは土地の所有者などに必ず確認してください。