散弾実包のリロードを始めるために薬莢を集め、自分なりに調べた結果を書いています。
この記事は 410番 の薬莢をまとめています。
ウィンチェスター(Winchester)
スラッグでも射撃用でも同じ素材です。
薬莢は真鍮製で耐久性が高いですが、樹脂の部分は熱にあまり強くなくガス漏れも起こりやすいのがネックです。
スラッグは焦げ、散弾は縦に割れます。
全体の1〜2割程度は焦げや割れで廃棄しています。
雷管はウィンチェスターでもフェデラルでも合います。
樹脂部がやや硬いのでクリンプは元と同じ方法が適しています。
フェデラル(Federal)
スラッグのみ薬莢が手に入ります。
真鍮とやや硬めのプラスチック製です。
クリンプ部が必ず割れますが折り込み部分だけなのでロールクリンプであれば一応使えます。
チューブ式弾倉でなければ先端を少し切っても良いかもしれません。
雷管はウィンチェスターでもフェデラルでも合います。
レミントン(Remington)
散弾のみ手に入りました。
スラッグもあるようですが近隣での取扱がありません。
メジャーな3社の中では一番柔らかく、散弾ということもあって使用済み薬莢もキレイです。
金属部は同じく真鍮製。
雷管はウィンチェスターでもフェデラルでも使えます。
スタークリンプをするならちょうど良さそうです。
真鍮薬莢
少数ですがあります。
全長は6cm、先端に行くほど肉薄なっています。
適合する雷管は本来はピストル用のラージサイズですが日本には無いので代わりにライフル用のラージサイズが用いられています。
ライフル用も散弾用も「雷管」という同じカテゴリーのため散弾の許可でも買えるようです。
ただしライフル用のプライマーの方が0.1mm程度分厚いので僅かな出っ張りにはご注意を。
底が厚いので209サイズに広げた物を作る事も可能です。
強度は一番高いですが欠点として仕上げの方法が限られます。
クリンプ出来ないためオーバーショットカードか丸く切った厚紙を置き、その上に蝋を垂らして固めます。
色々試した結果、透明なホットボンドでもいい感じに仕上がりました。